2022.12.14
AI inside のノーコードAI開発・運用プラットフォームが、国内監視カメラ市場でトップシェアを誇るi-PROのモジュールカメラと機能連携、画像認識AIの実装を簡略化しAI民主化を推進
AIインフラを提供しAI民主化を推進するAI inside 株式会社(代表取締役社長CEO兼CPO:渡久地 択、本社:東京都渋谷区、以下「AI inside」)は、独自のノーコードAI開発・運用プラットフォーム「Learning Center Vision」と国内監視カメラ市場でトップシェアを誇るi-PRO株式会社(代表取締役社長:尾崎 祥平、本社:東京都港区、以下「i-PRO」)のモジュールカメラが機能連携したことをお知らせします。本機能連携により、「Learning Center Vision」とi-PROのモジュールカメラをご利用いただくことで学習データの収集・学習・推論まで一貫して行うことが可能となりました。屋内外問わずカメラを設置できるあらゆる施設・空間で、誰もが画像認識AIをより気軽に業務実装できるソリューションを提供します。
AI inside では今後も様々なハードウェアとの機能連携を進めて、誰もが簡単にAIをつくり、活用できるAI民主化を推進し、世界の隅々まで行き渡ったAIがあらゆる社会課題を解決する持続可能な未来社会「Smart X」の実現を目指します。
背景
AIは既に日常生活や業務に関わる様々なサービスに組み込まれており、人々の社会生活をより便利で豊かなものにしています。あらゆる業界での活用が期待されており、今後もAIの社会普及はグローバルで加速していく見込みです。中でも画像認識AIは外観検査・画像診断といった目視作業の自動化をはじめ、人流分析、防犯・セキュリティなど様々な分野で積極的に活用されており、その市場規模は、2022年度は前年比135.2%の365億円に伸長し2026年には1,000億円を超えると見込まれています。*1
画像認識をはじめとしたAI技術が市場にもたらす新たな価値に期待が寄せられる一方で、現状のAI開発・導入・運用は専門ベンダーに依頼して実施するケースが多く、業務実装までには多大な手間やコストが掛かります。AIによる価値を誰もが享受できるようになるためには、より気軽にAIを活用できる環境を整える必要があります。
*1 デロイトトーマツミック経済研究所「AI(ディープラーニング)活用の画像認識ソリューション市場の現状と展望【2022年度版】」
機能連携の概要
この度、ノーコードで誰でも簡単に画像認識AIが開発・運用できる「Learning Center Vision」とi-PROのモジュールカメラが機能連携したことにより、これまで以上に簡単かつ低コストでAIを業務実装できるようになりました。具体的には、i-PROのモジュールカメラが撮影した画像をそのまま「Learning Center Vision」へ送信し学習することが可能となったため、人手による学習データの事前収集とアップロード作業が不要となりAI開発・運用の工数を簡略化します。また、新たにシステム構築することなく推論も行うことができるため、システムの外部発注や自社開発、およびその運用をする手間やコストも削減できます。
機能拡張ソフトウェア「Learning Center Connect for i-PRO」をダウンロードいただくことで、「Learning Center Vision」は、国内監視カメラ市場でトップシェアを誇るi-PROが提供するモジュールカメラと機能連携できます。同社のモジュールカメラは、名刺より小さなサイズにモジュール化し、様々な機器・システムに組み込み、設置することが可能です。また、お客様が撮像部の形状、画角、焦点距離や通信方式などを自ら選択して組み合わせることが可能なBTO(Build To Order:受注生産)方式によるカスタマイズ性の高さが特長です。
一方で、「Learning Center Vision」には、既存のAIカメラに標準搭載されているような人や車の検知といった汎用的なAIモデルだけでなく、特定用途に応じてカスタマイズした多様な画像認識AIモデルを開発できる特徴があります。本機能連携ではこれらの強みを活かすことで、お客様それぞれの課題感や屋内外問わない様々なご利用環境に最適化されたソリューションとして画像認識AIを業務実装いただけます。
機能連携の詳細:https://help.inside.ai/hc/ja/articles/12739180038425
モジュールカメラ製品ページ:https://moduca.i-pro.com/
ユースケース
製造業:外観検査の自動化
自社で生産設備を保有し部品・製品を製造しているあらゆる企業では、その品質を担保するために製造物表面に付着した異物や汚れ、傷や欠損の有無などを確認する外観検査が重要な生産工程の一つです。検査員が目視で確認しているケースがほとんどのため、検査員のスキルによって判断基準が曖昧となり品質にバラツキが生まれること、人では長時間継続して検査を行うことが難しいためエラー品の見落としが発生すること、生産量に応じた検査員の柔軟な調整が難しいことなど、多くの課題があります。
i-PROのモジュールカメラと機能連携した「Learning Center Vision」を導入いただくことで、低コストかつ短期間で外観検査を自動化するAIを業務実装することができ、判断基準の標準化による品質の担保、エラー品の見落とし減少による歩留まりの向上、検査作業の効率化などを実現します。
建設業:現場の安全管理の高度化
建設現場では高所や大型機材の周囲など危険な環境での作業が多く、作業員は安全用具を身につける必要があります。この安全用具が正しく装着されていなければ人命を脅かす可能性もあるため、一人ひとりの装着状況を現場監督が目視で確認し記録しています。一方で、工事区域内では多くの作業員が移動しながら作業に取り掛かっているため、この確認作業には多くの時間を要するとともに、見落としが発生してしまうことが課題となっています。
i-PROのモジュールカメラと機能連携した「Learning Center Vision」を導入いただくことで、カメラ映像から安全用具の着脱状態を検知するAIモデルを作成し、そのまま常時解析することができます。監督による目視の確認作業が不要となり生産性向上を実現するとともに、見落とし防止はもちろん、安全用具の装着状況をリアルタイムで確認できるようになります。さらに作業員の安全用具装着状況のデータ化が進むことで、そのデータを活用したより高度な現場管理にも寄与します。
「Learning Center Vision」について
あらゆる企業・団体において、ビジネス変革のためのAI活用の内製化を低コスト・短期間で実現するノーコードAI開発・運用プラットフォームです。直感的な操作で使いやすい日本語のUIを備え、プログラミング不要で簡単な入力とクリックだけで、高精度なAIモデルが自動生成されます。AIベンダーや開発者に依頼することなく、自社・自部門によるAI導入と運用を低コスト・短期間で実現します。
製品ページ:https://learning-center.inside.ai/
AI inside 株式会社について
AI inside は「世界中の人・物にAIを届け、豊かな未来社会に貢献する」というミッションのもと、画像認識・予測判断AIをノーコードで開発・運用できるプラットフォーム「Learning Center」、実践型DX人材輩出プログラム「AI Growth Program」、あらゆる情報を高精度にデジタルデータ化する「DX Suite」、高効率なAI運用を実現するエッジコンピュータ「AI inside Cube」、AI・インテリジェンスAPI群「Developer’s API」を提供しています。AI inside は、これらAIプラットフォームの提供を通じ、多種多様な価値あるAIの分散的な創出とユーザ間のシェアを促すことで、AIが隅々まで拡がった社会の実現を目指します。
社名:AI inside 株式会社
所在地:東京都渋谷区渋谷3-8-12 渋谷第一生命ビルディング4階
代表者:代表取締役社長CEO兼CPO 渡久地 択
設立:2015年8月
事業内容:人工知能および関連する情報サービスの開発・提供
HP:https://inside.ai
※文中の製品またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
AI inside 株式会社 広報担当 TEL:03-5468-5041 E-mail:pr@inside.ai