2026.05.12
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AI inside、国内データセンターをAI Factoryに転換する「Sovereign Grid」を始動― AI推論ネットワークを構築

Sovereign Grid


AI inside 株式会社(代表取締役社長CEO:渡久地 択、本社:東京都港区、以下「AI inside」)は、国内データセンター事業者の施設にAI推論専用ハードウェアとAI統合基盤プラットフォームを一体で展開し、AI推論ネットワークとして接続する「Sovereign Grid」を始動しました。

データセンター事業者は、既存の施設とインフラがそのままAI Factoryに変わり、AI推論サービスを顧客に提供できるようになります。 
 

提供開始の背景 

データセンターがデータの保管場所から電力を知能に変換する工場(AI Factory)へと転換する動きが、世界中で加速しています。こうした中で急拡大しているのが推論市場です。AIモデルの学習は一度で終わりますが、推論はAIが使われるたびに24時間365日稼働し続けます。そのため、今後のAIインフラ需要の大半を推論が占めると見込まれています。

日本ではこの流れに対して、巨大な単一拠点への集中投資やGPU等のハードウェア供給が先行しています。また、日本で稼働するAIの大半は米国ハイパースケーラーのクラウド上で動作しており、行政データを含むAI処理のデータ主権が課題となっています。

各データセンターをAI Factoryとして機能させるには、ハードウェアだけでなく、AIモデル・基盤ソフトウェア・業務アプリケーションまでを一体で提供する体制が求められます。AI inside は2019年にAI推論専用ハードウェア「AI inside Cube」の提供を開始し、以来これらすべてを自社で開発・提供する垂直統合の体制を整えてきました。この資産を活かし、国内のデータセンター事業者と共に、日本全体のAI推論インフラを構築します。 
 

「Sovereign Grid」について 

「Sovereign Grid」は、国内データセンター事業者の施設に「AI inside Cube」を設置し、その上にAI統合基盤「Leapnet」*1 を構築します。この「Leapnet」が各拠点をネットワークとして接続し、「Sovereign Grid」の中核を形成します。

AI inside は、ハードウェアの「AI inside Cube」、プラットフォームの「Leapnet」、アプリケーションの「DX Suite」・「Mee+」を一貫して自社開発しています。この三層を国内データセンターに展開することで、各拠点をAI Factoryとして稼働させます。

参加するデータセンター事業者は、自社でAIモデル・基盤ソフトウェア・業務アプリケーションを調達・統合する必要はなく、電力と設置スペースを提供することで、自社ブランドのAI推論サービスをエンドユーザに提供できるようになります。

推論処理は複数拠点に分散させるほど処理能力が高まるため、「Sovereign Grid」は参加事業者が増えるほどネットワーク全体の推論処理能力が向上する構造を持っています。国内のデータセンター事業者が広く参加できる枠組みを構築し、日本のAI推論インフラをAI inside が主導して作り上げます。

*1 5月13日発表 AI inside、AI統合基盤「Leapnet」の正式提供を開始
 

代表取締役社長CEO 渡久地 択 コメント 

生成AIや大規模言語モデルの進化により、AIは一部の業務を支援するツールから、企業・行政・産業の活動そのものを支える実行基盤へと変わりつつあります。AIが社会の中で使われるほど、推論処理は24時間365日発生し続け、その処理をどこで、どのように、継続的に実行するかが、日本のAI活用の前提になります。

AI inside は、AIモデル、AI推論専用ハードウェア、AI統合基盤、業務アプリケーションを一貫して開発してきました。「Sovereign Grid」は、この垂直統合の技術資産を国内データセンターに展開し、既存の施設をAI Factoryへと転換する取り組みです。各データセンターをネットワークとして接続することで、国内で完結するAI推論能力を拡張し、企業や行政が安心してAIを実行できる基盤を構築していきます。

日本がAIを利用するだけでなく、AIを自ら動かし、産業として発展させていくためには、モデルと実行基盤の双方を国内に持つことが重要です。AI inside は、国内データセンター事業者の皆さまと共に、日本全体のAI推論インフラを構築してまいります。 
 

今後の展望 

AI inside は「Sovereign Grid」への参加事業者の拡大を通じて、国内のデータセンター事業者が互いに接続し合うAI推論ネットワークの構築を進めます。2026年上期には主要クラウド事業者のAIモデルを「Sovereign Grid」上で稼働させる技術連携を進める予定であり、2026年内に参加パートナーを発表する予定です。

国内パートナーとの接続を拡大しながら、日本のAIインフラの自律的な構築を推進していきます。
 

AI inside 株式会社について

AI inside 株式会社は、生成AI・大規模言語モデル(LLM)や自律型AIの研究開発と社会実装を推進するテックカンパニーです。日本語のドキュメント処理に特化したLLM「PolySphere」の開発をはじめ、政府機関・地方公共団体・民間企業など7万ユーザ超への導入実績を持ち、独自のAI基盤の構築と普及を進めています。主力プロダクトである「DX Suite」は、データ入力業務に特化したAIエージェントとして、前後工程全体の自動化を実現しています。これらの取り組みを通じて、人とAIの協働を推進し、生産性向上と業務効率化によって創出された時間を、より付加価値の高い業務へ移行する「VALUE SHIFT」を実現します。    
https://inside.ai

 ※文中の製品またはサービスなどの名称は、AI inside 株式会社の商標または登録商標です。 
 


本件に関するお問い合わせ先
AI inside 株式会社 広報担当 TEL:03-5468-5041 E-mail:pr@inside.ai